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いくつもの挑戦と試練を越えて気づいた「ラブ&ピース」の大切さを本気で伝えるCOOの物語

前職のリサーチ会社では営業として単独で記録的な売上げを達成し、成果を出すチーム育成にも成功したという須藤大輔さん。転職したアカツキでは新規事業のミッションを背負い数々の苦い経験も。そして、グループ会社のアカツキライブエンターテインメント(ALE)でCOOとして並外れた「成果意識」と「超性善説」を持って仕事に向き合う今、常にラブ&ピースを大切にしたいと語る須藤さんの姿に迫ります。(株式会社アカツキ 社内報 A  Story  2020年3月号より。インタビューは2020年1月に実施)

抜群の営業成績を上げ続けるも、個人の限界を感じた。「チームなら、まだ先を目指せると思った」


就活はクリエイティブ系の職種に絞って受け続けました。それも長髪で(笑)。でも希望職種での採用は叶わず、クリエイター職で最終面接に落ちた人材系企業に営業職で入社しました。「苦手な営業に挑戦するのもいい訓練になる」と考えて入りましたが、過酷でした。2008年のリーマン・ショックでは多くの企業が倒産の危機に陥り、僕も人員削減の辛いミッションを担いました。その時期、次を考えて決めたことが二つありました。一つはコングロマリットな事業を展開する会社で働くこと。そしてもう一つは、データなど無形商材を扱う仕事をすること。それを満たしたのが当時業界4位の大手リサーチ会社でした。「4位にはジャイアントキリングの面白さがある」と魅力に感じて転職しました。部署の営業売り上げが当時1人平均約1.5億円という中、僕は約4億円を売り上げていました。ただ、これはほとんど家に帰らず自分を追い込んで絞り出した数字でした。限界を感じていた時、「個人の力には限界があるが、チームならもっと上を目指せるのでは」と気づいたのです。
1人2億ずつ売り上げるまで伸ばせば、1人の限界値だった4億円を超せると考え、育成したんです。実際に12人で年間約40億円を売り上げるまでにできました。もちろん無理な労働なしで。難しいプロジェクトでは海外オフィスと連携して時差をフル活用。まさに24時間稼働で数字を達成し続けたこともありました。

複雑な家庭で育まれた、どんなに過酷でも食らいつく強さ


自分の能力を極限まで高めることや、ジャイアントキリングへの強い思いがあったのは、幼い頃の経験が影響していると思います。僕が育った環境は複雑でした。3人兄弟の母は同じで、父親が全員違いました。僕は母の長男だったから、最も波に揉まれた子供だったんじゃないかな。僕抜きで家族旅行に行っちゃうこともあったし、思い返すとヘビーな環境。でも、この原体験が強さの根源になった。自分の力で自由を手に入れることや、自分の人生を決めるのは自分しかいないという意識が人一倍育ちました。どんなに過酷な環境でも「食らいついて自由を手に入れて生きよう」と必死でしたね。

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手ざわりないデータだけの世界にやるせなさを感じ、本当に求める道を探す


リサーチ会社の仕事が好調だった頃、時代はデジタルマーケティングの黎明期に。「データと個人情報の紐付けこそ価値がある」という流れになりましたが、実態のなさや無機質さに違和感を感じて…。クライアントへ出向いて、広告制作のサポートや効果検証をして「人との関わりがあってのデータ」だったものが、機械学習などが進んで便利になると、人の手を介する価値や意味が薄まる。“手ざわり感のなさ”をやるせなく感じたんです。「ずっと苦手な仕事をしてきたけど、本当は何が好きで、何のために働いてるんだろう?」と考えました。その結果「大事なのは世界平和。ラブ&ピースだ」という答えに行き着きました。そんなの本当に実現できるのか?という壮大で難しいテーマです。それが、自分のベースにある、困難に挑戦してこそエクスタシーを感じるところにぴったりじゃないか!と。では、世界平和につながるビジネスとは何かと考えたときに迷わず「お菓子だ!」と思いました。だってケーキを食べながらケンカする人って見たことないでしょう?

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お菓子と世界平和について語ったアカツキの採用面接 探した道はここにあった


一見、突拍子もないように見える目標を掲げたタイミングで「面白い会社ですよ」とエージェントに紹介されたのがアカツキでした。「ライブエクスペリエンスという新たな事業部で、お出かけメディアを立ち上げている」と聞くや、「体験事業で世界平和を体現できる!」と直感しました。インターネットが発展した世の中に残された余白だ、チャレンジしたい! とアカツキの面接へ臨みました。
げんちゃん(CEO 塩田 元規)との面接では、お菓子のはかり知れない力と世界平和についてプレゼンして語り合いました。初対面なのに最後は一緒にYouTubeでチャップリンの動画を観ました(笑)。
ここで改めて考えました。媒介するのは必ずしもお菓子でなくてもいい。体験でもいい。人の価値観を広げ、つなげ、温めていく仕組み。争わない、自分の外の世界にある多様性と出会い、受け入れ合う世界。そんなラブ&ピースな世界に必要なのは “手ざわり感のある事業”。それは、この体験事業で実現できると考え、アカツキにジョインしました。

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事業立ち上げでカオス そしてクローズを経験 でも、信じる世界は変わらない


2017年にアカツキに転職してライブエクスペリエンス(LX)事業部で新規の体験事業の立ち上げを担当しました。入社早々に「B to Bビジネスがうまく回せていないな」という印象を持ちました。ラブアンドピースな世界を思い描いていたら現場は超カオスだった(笑)。
問題を探ったところ、営業と制作チームの間のキャッチボールがうまくいっていないことがわかりました。営業では50件受注したはずなのに、制作段階で40件が消化不良案件のように戻ってくる。そんな状態だったんです。互いのコミュニケーションが十分ではなかった。プロジェクトチームには一部ギスギスした空気もありました。多職種の人たちが関わる仕事では意見がぶつかって、チームが機能しなくなるのはよくあることです。でも、互いの領域について理解すれば解消されることが多い。それで「自分が変えよう!」と思いました。それには、“respect each other”の精神が大事。良くないところを指摘するのではなく、どう直すかを一緒に考える。共創のプロセスを経ることで人は仲良くなり、仕事の関係も自然と深まります。だから、ひたすら業務フローや営業方法を見直し、関係性改善に取り組みました。組織は良い方向に進んでいったものの、残念ながらその事業は終了となりました。約1年半携わったプロジェクトの終わりに、僕はメチャメチャ責任を感じていました。「ラブ&ピースな世界を一緒に創ろう!」と夢を語って採用した仲間に辞めてもらうのは、本当に辛くて…あのころは耳鳴りやめまいが続いてました。
でも、アカツキを辞めようとは思いませんでした。だって、ワクワクすることや喜び、思いやりの感情こそが幸せの原動力になるというアカツキの考えは、人間の本質だと思うし、本当に素晴らしいと思っているから。ただ、そのHOW(手段)が間違っていただけ。辛いことにも歯を食いしばれば時が過ぎていく。それよりも「次は何をしよう」ということに僕の意識はありました。

語り合う時間を持ち一緒に仕事を楽しむ。メンバーの輝きで事業が再生


新規事業が幕を閉じた2018年、アカツキライブエンターテインメント(ALE)に出向し、旧アプト社のパーティ事業とフード事業の事業部長となりました。着任当初、気になったのは、楽しく無さそうに働いている人がちらほらいたこと。そこへいきなり親会社から出向で僕みたいなサービス経験もない人物が責任者になるなんて、普通ではない(笑)。 だからまずは、“僕はこういう人間です。君はどんな人間なの?” を知らなきゃいけないと思って、全社員と1on1(個人面談)をしました。今でもメンバーと飲むときによく酒の肴になるんですが、愛ばっか語ってましたね、僕は(笑)。当時、まずは愛を感じて欲しいと強く感じたから。
1on1で僕が伝えたかったことはただ一つ。「あなたたちのお客さまはお客さまで、 僕のお客さまはあなたたち。その違いだけなんだ。僕はみんなが楽しい人生をおくれるよう一生懸命会社経営をするから、みんなは、自分が得たものをお客さまに還元してほしい」ということでした。
好まれない仕事に率先して取り組むことも心がけました。『全店掃除パーティ』と銘打って、できるだけみんなと一緒に店舗の掃除をしました。掃除をするだけでなく、音楽をガンガンかけておしゃべりしながら仕事の哲学を語ったんです。最初はそんなことをひたすらやりました。
1、2ヶ月経つと、次第にみんなの目が輝きはじめた。同時に売上も上向きになりました。つまり、同じメンバーと仕事を楽しみながら働くだけで売り上げを増加させ、状況を大きく変えることができたんです。この間に執行役員になり、アソビルが開業。それにともなって地下1階のPITCH CLUBも任されるように。関わるメンバーも増える中、みんなには仕事の楽しさを覚えてもらえるよう、最初の1年間はがっつり魂込めて直接マネージメントしました。軌道に乗り、間接マネージメントに切り替えた直後は少し陰りが見えましたが、絶対に口出しはしなかった。ALEの取締役COOとなった今、既に僕がいなくても自分たちで走っていける組織になりつつあるなと感じています。

相手をとことん信じる“超性善説”が、経営スタイル


なぜ、短期間で社員の気持ちを上向きにできたか振り返ると、立場や考えの違いはあっても、相手を100%信用すれば誰もが輝いてくれる。この考えをベースに行動しているからではないかと思うんです。時には裏切られることもあるけど、それも人間らしいよねと思える。だから、もう1回信じる。超性善説ですね。周囲から「甘すぎる」「COOはもっとキリッとしていないと」「現場に出過ぎちゃダメ」「距離をとって」とか、いろいろ言われることもあります。そういったアドバイスを参考にしてちょっとやってみたこともあるけど、合わなかった(笑)。すごく自分を押さえつけていて気持ち悪かったんです。だから、「僕は僕らしさを見失わず、自分の経営スタイルを貫こう」そう思いました。

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懐疑的な人にこそ“アカツキらしさ”を伝えたい


らしさといえば、ALEへ異動するころ、アカツキで働く1人ひとりの「らしさ」を伝えていく「らしさエヴァンジェリスト」という活動が発足しました。そのメンバーにと声をかけてもらった時、断る気持ちは1ミリもなく、アカツキが大事にしていることに心から共鳴しているから、僕が熱弁を振るって誰かの人生を明るくすることにつながるならぜひ!と参加しました。というか、むしろアカツキの魅力について語りたくて仕方なかった(笑)。
特に新しいグループ会社であるALEでは、アカツキの文化がまだ浸透していない部分もあったので、参加する意義が大きいと感じました。その後、活動は終了しましたが、活動を通じてALEのメンバーに「らしさ」を大切にしてほしいという思いを伝えられたし、これからも僕がALEとアカツキをつなぎ、“アカツキらしさ”を伝えるエヴァンジェリスト(伝道師)のひとりでありたいと思っています。

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実は、仕事している感覚がない それぐらい楽しんでる


今は毎日楽しいです。メンバーたちと話をするのも本当に楽しくて、実は仕事をしている感覚がない(笑)。毎日、会社に来るのが楽しくて仕方がない。休みの日にも、家族を連れてアソビルにご飯を食べに行ったりしています。アカツキはもはや生活の一部で、家との垣根はないに等しいかな。ワーカホリックだと言われることもあるけれど、自分ではそんなふうに思ったことはないですね。
こういう感覚はアカツキで働くようになってからかな。人は人生の3分の2は働いているわけでしょう。おまけに、定年が延びると75歳ごろまで働くかもしれない。それなのにONとOFFのコントラストをつけると、OFFは楽しいもの、ONは我慢するものという構造になってしまう。それって人生損することになる!と感じたときから、「会社は遊び場なんだ」と思うようになりました。
今の僕にとっては、仕事こそが一番の遊びですね。毎回、パターンの違う課題が待ち受けているゲームみたいで面白い。これもジャイアントキリング的な考えかもしれないですね(笑)。毎日が幸せで仕方がないです。もちろん、ときには辛いこともあるけれど、「それも人生だよね」と愛おしく思うくらいです。

数値目標だけじゃない。面白いことをやり続けていきたい


「今後のビジョンは?」と聞かれても、「店舗数を増やします!」「ビルを○棟建てます!」なんて数値目標を立てるつもりはありません。ただ「面白いことをやり続ける会社でありたい」と思っています。僕の中で描いているビジネスはいくつもあって、それを実現する体力を、ソフト面・ハード面ともにつけていきたいですね。
例えば、逗子や葉山で僕たちならではのエンターテインメント性の高いホテルやリゾート施設を運営したり、雀荘も楽しそうだよね。IRにも取り組みたい。あのエリアでこんなことを展開したら楽しそう、というイメージもたくさんあるんです。だから、面白そうなことをやりたい!と思ったときに、いつでも攻められる会社にしていくことが今の目標です。
決して、組織を拡大すること自体が目標ではない。面白いことを生み出し続けるのが、僕たちALEのミッションだと思っています。面白いことをやって、結果として事業が成長するのが理想。みんなで楽しみながら理想とラブ&ピースを実現したいと本気で思っています。

【須藤大輔プロフィール】
 Daisuke Sudo  
Akatsuki Live Entertainment Inc. 取締役 COO
2017年アカツキ入社。ライブエクスペリエンス事業部で新規事業と予約台帳システムのセールス責任者を兼務。2018年アカツキライブエンターテインメントに出向し執行役員に。2019年3月のアソビルオープンに際して「PITCH CLUB」総合プロデューサーを務め、同11月には取締役COO就任。

【編集部あとがき】
アカツキが大切にする言葉に「信頼貯金」「感情を丁寧に扱う」があります。働く誰もが感情を持つ人間。役員も方針を掲げただけで行動がついてくるわけではありません。一人ひとりの感情に向き合い、一緒に取り組む地道な行動から人としての信頼を得ていく。その積み重ねがビジネス成功に寄与したのでしょう。LOVE&PEACEの精神でハードな日々も楽しむ須藤さん率いるALE。今後の物語も楽しみです!

写真:磯野 司   文:宮後 佳世  編集:坂井 朋子

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